ワシタカ工藝 since2003
工房を立ち上げた土地にある山「たかがみね」から名付けたワシタカ工藝。
2003年、周りにたくさん植わる杉とひのきを使って、素朴で長持ちする椅子を作ることからはじまりました。
庭で採れた野菜が食卓に並ぶように、近くの山で育った木の椅子に座ることは、なんだかうれしく、安心します。
身近にあるもので、暮らしに役立つ道具をつくる。まっすぐで、シンプルなものづくりを続けています。一度、座ってみませんか。
もっと、暮らしに杉とひのきを
杉もひのきも立っている姿はよく似ています。
成長が早くまっすぐに伸びるため、戦後に家屋復興のための材として日本中にたくさん植林されました。立派に成長した今、木材の主流は外国材に取って代わられ、国産の杉、ひのきの出番はほとんどなくなりました。日本の山に植わる杉、ひのきの多くは世話もされず使われる予定もありません。それが山の景観悪化や地盤の脆弱化を招き、動植物にとっても住みにくい環境となっています。
これらの杉、ひのきを暮らしのなかでどんどん使っていくこと、そして、空いた場所に色んな樹種が植わっていくこと、これがワシタカの思い描く仕事のかたちです。
- 日本人がこれまで一番使ってきた木。
また、一番植えてきた木です。木目ははっきりしていますが素直で親しみの持てる材です。軽さがありながら強度や水への耐水性もあります。
手ざわりは「ほわん」とやさしく柔らか。家具にすると主張しすぎないのに、安心感を与えてくれる素材です。
- 淡いピンク色をした上品で香りのよい木。
強度があって虫や水にも強いため、長い間寺社仏閣の主要材として重宝されてきました。カンナで削ると大変つや良く仕上がります。
手ざわりは「ツルッ」とすべらか。家具にするときちんとした印象を与えてくれる素材です。