コラム
赤身(あかみ)と白太(しらた)
木には「赤身(あかみ)」「白太(しらた)」と呼ばれる部位が存在しています。
その名の通り、赤身は赤く、白太は白い色をしています。
この写真から、赤身は木の中心部分、白太は木の外側部分である事が分かると思います。
このように色の違いが出ているのは、木の成長の仕組みに大きな関わりがあります。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、木は年を重ねるにつれてどんどん太くなっていきます。
いわゆる、「肥大成長」といいます。樹木は外側に成長していくんですね。
そうなると、外側の方が若い細胞で中心の方が古い細胞となります。
古い細胞は水を通さなくなり、徐々に固くなっていきます。
やがて古い細胞は死に、成熟すると色が付き、濃くなっていきます。
樹種によっては赤身と白太の差が出にくいものもありますが
ワシタカ工藝が使用している杉やひのきといった針葉樹は、色の違いがはっきりわかるもの。
そのコントラストゆえに、一見派手な印象に見えて敬遠される場合もありますが
使用箇所を選びながら上手に組み合わせていくことによって
無垢材ならではの色や木目の美しさを最大限に引き出すことができます。
また、強度と軽量さがある赤身の特徴を活かすことで、より丈夫で使い勝手のよい家具作りにつながります。
「祝い盆」は杉の赤身と白太を‘‘紅白’’に見立て
結婚式の引き出物として作ったことが、商品誕生のきっかけでした。
色の違いをこんな風に楽しむこともできます。
赤と白のピュアな色味が、年月と共に落ち着いた飴色に変化していくことも
無垢の木が持つ魅力です。
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